
ブダペスト・クラシック・フィルム・マラソン
映画祭
イベント概要
毎年9月、Budapest Classics Film Marathon はブダペストの街を巨大な野外映画館へと変貌させます。National Film Institute が主催するこのイベントは、修復された不朽の名作を大スクリーンで鑑賞できる絶好の機会です。サイレント映画時代の至宝から20世紀のカルト的なヒット作まで、ノートパソコンの小さな画面ではなく、映画が本来あるべき姿で上映されます。イベントの盛り上がりが最高潮に達するのは Szent István tér です。ライトアップされた St. Stephen's Basilica の目の前に座り、星空の下で無料上映を楽しむことができます。秋の夜長を首都で過ごすには、間違いなく最高のプランの一つです。屋外上映が最大の魅力ですが、フェスティバルは Uránia National Film Theatre もジャックします。1世紀以上にわたって映画を上映し続けてきたこの場所は、ヴェネツィア・ムーア様式の夢のような空間です。他にも Toldi Cinema や French Institute、Budapest Music Center でも上映が行われます。Lumière 兄弟のような映画界のアイコンに焦点を当てた特集や、特定の周年記念プログラムなども期待できます。
歴史
2017年にスタートしたこのマラソンは、瞬く間にヨーロッパの映画祭シーンの定番となりました。Hungarian National Film Archive が、アーカイブに眠っていた古いリールを再び観客の前に届けるために始めたのがきっかけです。このイベントは専門家だけのものではなく、良質な物語を愛するすべての人に向けられています。Wim Wenders や Claudia Cardinale、Michael Nyman といった著名人も、この取り組みを支援するために駆けつけました。2025年までに第8回を数えるまでに成長し、130年にわたる映画の歴史を100本の修復作品で祝う規模となりました。デジタル全盛の時代にあっても、人々が暗い映画館で共有する魔法を求めていることを証明しています。
プログラム内容

現代のブロックバスター映画に飽きた人にとって、このラインナップは宝の山です。約100本の映画が、スマートで分かりやすいブロックに分かれて上映されます。ある夜は世界中から集められた最新の修復作品を紹介する「Open Archives」、またある夜は Miklós Jancsó や Zoltán Fábri といったハンガリーの伝説的監督を深掘りする特集など。特に生演奏付きのサイレント映画は見逃せません。オーケストラやジャズアンサンブルをバックに1920年代の古典を観るのは、まるでタイムトラベルのような体験です。スケジュールは幅広く、地元作品だけでなく、アメリカ、フランス、イタリアの名作や中央ヨーロッパの希少な作品も網羅しています。ブダペスト専用の短編映画祭ではありませんが、修復された短編や映画製作の技術に関するドキュメンタリーも頻繁に含まれます。基本は高精細な上映ですが、可能な限り35mmプリントでの上映も行われます。リールの修復技術を学べるマスタークラスや業界トークも要チェックです。
主要会場

St. Stephen’s Square の屋外スクリーンがメインステージです。入場は無料で、巨大なスクリーンの背後でライトアップされた Basilica が信じられないほど美しく映えます。しかし、屋内の会場も忘れてはいけません。Uránia National Film Theatre はこのイベントの心臓部です。メインホールは非常に装飾的で、映画を観るのを忘れてしまいそうなほどです。よりリラックスしたアートハウス的な雰囲気を求めるなら、Toldi Cinema へ。地元の若者に人気で、ロビーバーは映画後の余韻を楽しむのに最適です。よりモダンな環境を求めるなら、French Institute や Budapest Music Center が、専門的な上映やワークショップ向けに最高水準の設備を提供しています。各スポットに個性がありますが、その圧倒的な雰囲気から Basilica は必見の場所と言えるでしょう。
チケットとスケジュール

このフェスティバルの魅力の一つは価格です。Basilica での屋外上映は1フォリントもかかりません。会場に行って場所を見つけるだけです。Uránia や Toldi での屋内上映も、2025年時点で約1,000 HUF(約2.50ユーロ)と格安です。これなら、聞いたこともないような風変わりな実験映画にも気軽に挑戦できるでしょう。チケットは数週間前から National Film Institute のサイトでオンライン購入可能です。生演奏付きの回や有名ゲストが登壇する回はすぐに売り切れます。映画イベントをお探しなら、Friss Hús Budapest International Short Film Festival や Korean Film Festival Budapest も似た層が集まりますが、歴史好きならこのマラソンが本命です。学生割引や、子供向けの無料教育ワークショップもチェックしてみてください。
アクセス
公共交通機関
Bus 5, 7, 8E, 110, 112, 133E を利用し、会場の目の前にある「Uránia」停留所で下車。または Metro M2(レッドライン)の Astoria 駅か Blaha Lujza tér 駅から徒歩5分です。
車で
周辺の駐車場確保は困難です。近隣で信頼できるのは Rákóczi Garage か Blaha Lujza tér 付近の駐車場です。路上駐車は有料で、空きもほとんどありません。
タクシー/配車
目的地を「Uránia Nemzeti Filmszínház」に設定してください。市中心部(Deák tér)からの料金は通常 €5-8 程度です。
ヒント
- •Rákóczi út は渋滞が激しいため、公共交通機関が最も速い手段です。
- •Basilica での上映に向かう場合は、Metro M1 で Bajcsy-Zsilinszky út 駅を利用するのが便利です。
開催場所
会場
Uránia National Film Theatre
住所
1088 Budapest, Rákóczi út 21
役立つ情報
Basilica には早めに到着しましょう。St. Stephen's Square の無料のビーズクッションや椅子はすぐに埋まってしまうため、上映開始の45分前を目指すのがおすすめです。
字幕を確認してください。外国映画には通常ハンガリー語の字幕が付き、ハンガリー映画には英語の字幕が付くことが多いです。購入前にプログラムをチェックしましょう。
防寒着を1枚持参しましょう。日中が暑くても、ブダペストの9月の夜は、2時間座りっぱなしでいると冷え込みます。
Uránia を覗いてみてください。チケットを持っていなくても、ムーア様式のロビーは一見の価値があります。District VIII で最も美しい建物の一つです。
ライブ演奏付きの上映を優先しましょう。バンドやオーケストラの生演奏付きで観るサイレント映画は、フェスティバルの真のハイライトです。少し無理をしてでも足を運ぶ価値があります。
ギャラリー













